24時間換気システムの長短

24時間換気は、21世紀に入ってから義務づけられた建築基準だ。

 

住宅用の木材や接着剤に含まれる様々な薬剤が、健康に良くないと言うことで、強制的に空気を排出させるように設計しないといけなくなった。

 

現代の家屋は、エアコンなどの効率を考えて、断熱材もたくさん入っているし、気密性も高まっている。

 

そのため、どうしても強制的に給排気を行わないと、健康被害が起こってしまうのだ。

 

リフォームの場合は、建築基準法の改正以前に立てられた木造家屋も多いので、24時間換気のシステムが設置されていない事も殆どだろう。

 

では、24時間換気は、実際にはどういう仕組みで、リフォームの際には、何を考えれば良いのか。

 

換気システムの4タイプ

家屋の給排気には、大きく分けて次の4つのタイプがある。

 

それぞれに長所と短所があり、リフォームする家屋にあった換気システムを選ぶ必要がある。

  • パッシブ換気(自然給気・自然排気)
  • 機械給気・機械排気(第1種換気)
  • 機械給気・自然排気(第2種換気)
  • 自然給気・機械排気(第3種換気)


 

パッシブ換気(自然給気・自然排気)

自然換気(パッシブ換気)とは、要所に給気口と排気口を設置することで行う換気システムだ。

 

空気は暖かくなると上昇する性質があるので、家屋の下層に給気口を設け、部屋の上層や屋根裏などに排気口を設けることで、空気の流れを作る。

 

床暖房や床下暖房を入れて居ると、自然に空気が暖まって上昇して換気してくれるので、床暖房との組み合わせが相性が良いということだ。

 

もちろん床下換気や屋根裏換気も重要で、必要であれば換気扇などを設置する。

 

機械給気・機械排気(第1種換気)

第一種換気設備は、機械を使って強制的に給排気を行う換気システムだ。

 

精密機械や病室など、室温を一定に保たねばならないような環境で使われる換気システムだ。

 

熱を逃がさないようにするために、熱交換換気システムを使う事が多い。

 

熱交換換気というのは、外気を取り入れる際に、いきなり室内に入れるのではなく、ダクトを使って室温に外気を近づけてから取り込む仕組みだ。

 

コスト的には、一番、高コストになるし、設置費用も高く付く。

 

というのも、湿気を含んだ空気の温度を下げると、ダクトに結露が発生して、カビやホコリが出来やすい。

 

そのため、定期的にダクトの清掃などが必要になったりするからだ。

 

熱交換システムのおかげで、冷暖房コストは安めになるけれど、定期的なメンテナンスが必要なんだね。

 

機械給気・自然排気(第2種換気)

第二種換気設備は、クリーンルームや病院などで採用されている換気システムだ。

 

病原菌や細かなホコリなどを通さないようにフィルターを幾重にも重ねるため、機械を使って強制的に給気を行わなくてはならないような部屋に使う。

 

一般の家屋では、あまり使われない設備なので、詳しくは割愛する。

 

自然給気・機械排気(第3種換気)

台所、トイレ、風呂場など、水回り関連で、湿気が溜まりやすい部屋に換気扇を設置して、強制的に排気を行うシステムだ。

 

排気口に換気扇を使うため、設備もシンプルで設置しやすく、低コストで済む。

 

ただ問題は、熱交換システムがないために、外気温そのままの空気を取り込むことになるため、エネルギーロスが起こると言うことだ。

 

簡単に言うと、冷暖房費が高く付くかもね?ということらしい。

広告

このエントリーをはてなブックマークに追加